2024年9月3日 乙女座の新月
8月20日の満月期間中は、長引く台風やゲリラ豪雨など、水にかかわる災害が心配される時期になりましたが、8月20日の満月図では、国土の状況をあらわす4ハウスには、星が入っていませんでした。警戒を強めるニュースが目立ちましたが、このまま最小限の被害で、のり切ってほしいと思います。
次の新月は乙女座で、日本では9月3日に新月をむかえます。冥王星に山羊座が移動した直後の新月で、しかも冥王星と天王星は、9月2日から逆行に転じます。海王星は7月2日からすでに逆行しているので、3つの外惑星が全て逆行している状態での新月図です。この時期は、山羊座時代の出来事を、改めてふりかえるような新月期間になりそうです。
海王星と土星が、国土の状態をあらわす4ハウスにいるので、台風など水害をともなう災害には、まだまだ警戒が必要なようです。海王星は、冥王星と天王星に挟まれて、タイトな小三角形をえがいているので、この時期に起こることは、長期的に、私たちの意識に影響を与える、大きなイベントになります。
さらに、海王星が、火星とスクエアーとい、緊張の角度をとっていることも重要です。先月も、史上最大級と言われた台風がきましたが、この時期にくる台風は、本当に、「史上最大級」になりそうです。火星は、経済をあらわす8ハウスにいるので、この期間におこる災害は、株式市場などにも影響をあたえる、大きなインパクトをともなうものになるでしょう。
MCの近くにいるのは、逆行から順行にもどったばかりの水星で、7ハウスにいる天王星と緊張の角度です。この配置は、8月19日のアメリカの満月図にもあらわれていました。この満月期間に、マークザッカーバーグ氏が、Facebookの検閲について明言し、感染症に対して誤った知識を意図的に流布していたことを認めました。
同じようなことが、日本でも繰り返されるのなら、過去の情報操作、検閲、又はメディアによる偏向的な報道などが、新たな注目をあびるようになるでしょう。そうして、人々は、山羊座時代の社会システムのゆがみ、一部の人たちによる、特権的で支配的な言動により敏感になるのです。今までは、盲目的に、それらに従っていくことが、安心で安全、模範的な行動でした。そういう、何が「模範的」なのか、という判断の基盤が崩れるでしょう。
10ハウスには国民と国家をあらわす太陽と月、11ハウスには、金星とドラゴンテイルがあります。ドラゴンヘッドとドラゴンテイルは、月と太陽の軌道が交わるポイントで、月が降りていくポイントがドラゴンテイルです。太陽が国家で、月が国民をあらわすので、ドラゴンヘッドとドラゴンテイルは、国家と国民の意識が交わる場所と解釈します。総裁選は、もっとも国民が納得しそうな、それらしい候補者に落ち着きそうです。国民がどういう人を望むのか、がもっとも焦点になります。
続いて、アメリカの新月図をみます。アメリカの首都ワシントンDCでは、9月2日の午後20時56分に新月を迎えます。
8月20日の満月図では、議会や政党をあらわす11ハウスに、ドラゴンテイルが入っていました。8月23日に、ロバート ケネディ―氏が、大統領選挙のための活動を中止し、トランプ氏を支持する表明を行い、大統領選挙の様相が、一変しました。両者のどちらかを支持していた人たちには、朗報だったと思います。
今回の新月図では、太陽と月は6ハウス、その反対側には土星がいます。6ハウスは、軍事、医療をあらわすので、これらの問題が今月の大きな焦点です。
ドラゴンテイルは、金星とともに天秤座に入り、ディセンダントの近くにいます。ディセンダントは、外交や地政学的なリスクをあらわすので、中東情勢、ウクライナ情勢などに、再び注目が集まります。
海王星がと土星が12ハウス、冥王星は10ハウス、天王星は2ハウスです。これらの星は全て逆行しているので、過去の出来事が再度注目を集めて、検証、掘り起こしされるときです。
今回の新月のあと、次の満月、9月18日は月食、次の新月、10月3日には日食、をそれぞれ伴います。さらに、現在山羊座を冥王星が逆行して運行していますが、冥王星は、10月12日には順行して、山羊座からまた水瓶座に向かうようになります。日食や月食をともないながら、冥王星は、山羊座的なピラミッド型社会の最後の世直しを行います。これらは、間違いなく2024年のハイライトとなるような大きなもので、今回の新月期間は、これらのイベントの前に経験する、助走期間のようになりそうです。