石油と海王星
2月28日、アメリカがイランを攻撃したのを機に、原油価格が急騰しています。ホルムズ海峡が事実上封鎖状態となり、中東地域からの原油供給が滞っていることが主な原因です。日本は中東地域への石油の依存度が94パーセント以上、日本向けの原油の約8割がホルムズ海峡を通るので、影響は避けられません。
海王星には、海、宗教、精神世界などの象意がありますが、海水などの液体全般が海王星が意味する領域なので、石油と海王星も大きな関係があります。アメリアのイラン攻撃は、ちょうど、1月27日に、海王星が牡羊座入りして、それから一か月後の出来事でした。海王星の運行と石油の供給状況に着目しながら、今後の状況を占っていきたいと思います。
海王星は約165年かけて、黄道を一周し、一つの星座にはおよそ13年間ほど滞在します。165年前に牡羊座に入室したの、1861年4月14日のことで、1875年4月8日まで、牡羊座にいました。海王星は、1846年に発見されたとても新しい天体で、1860年代には海王星の観測が本格化し、詳細な軌道計算が進められた時期になります。1860年代以前は、海王星は実態がわからない未知の天体であり、境界の曖昧さ、目にはみえない抽象的、精神的なものの象意との関係が強く意識された時期です。
海王星が牡羊座に入室は、1860年代は、19世紀中盤の混乱と精神的な成熟期であり、海王星の動きは時代全体のインスピレーションや無意識的な変化に影響を与えたと考えられています。日本では、幕末から明治維新の激動期に該当し、江戸幕府の終焉と近代国家への根本的なシステム転換が起きた時代です。一方世界の裏側では、イギリスでは産業革新が加速し、アメリカでは南北戦争が勃発、新しい国家の在り方と生産体系が変化し、激しい闘争と理想が交錯した転換期でした。
当然ながら、石油産業のはじまりも、海王星の動きと連動しています。近代的な石油産業は、1859年に米国のペンシルベニア州タイタスビル近くで、ドレーク (Edwin Laurentine Drake) が石油の機械掘りに成功したことが契機なったとされています。当時は石炭から作られるコールオイルが照明用燃料として使われていましたが、より安価なでクリーンなエネルギーである石油が、石炭にかわって、新たな燃料として注目されていきます。ドレークの成功は、石炭から石油の変換を一気の進め、1961年には、コールオイルの原料は、石炭から石油に完全に入れ替わったと言われています。
その後、1970年、ジョン・D・ロックフェラー(John D. Rockefeller)が米国オハイオ州でスタンダード石油会社(Standard Oil Company of Ohio)を創立します。当時の石油は、需要が灯火用のケロシン(灯油)と潤滑油とに限られていましたが、ロックフェラーは、わずか10年足らずの間に、米国全土にわたる石油市場を独占するに至りました。さらに1873年には、販売シェアを米国全体の3分の1にまで拡大し、1876年には全国の鉄道タンク車と、幹線パイプラインのほとんどを支配下におきます。
このように、1861年から1875年までの、海王星牡羊座時代は、まさに近代的石油産業の創世記だったわけです。その最初のきっかけとなった、ドレークが初めて機械掘りをしたときの星の配置をみてみます。ドレークは1859年8月27日に、ドレークは粘り強く掘削を続け、ドリルは69.5フィート(21.2メートル)の深さまで達していました。その翌日の朝、原油が湧き上がってくるが発見され、手動のピッチャーポンプで原油が地上に汲み上げられたそうです。
石油の採掘の成功が確認された、翌日28日の朝7時でホロスコープを作成します。海王星は魚座の26度にいて、他の天体とは角度はとっていません。牡羊座入りを間近に控えて、力を密かに温存しつつも、他者かの存在から目立たないように潜んでいるというような感じです。

木星は蟹座にいて、海王星と同様に、他の星と角度をとっていません。蟹座は排他的なグループの富をあらわしますが、まだこの時点では、どのような形で、石油産業が発展していくのか、はっきりとしていないような感じです。
太陽は乙女座にいて、牡牛座の冥王星と協力的な角度です。地星座にいる太陽と冥王星の組み合わせは、物質社会の大変革を施すような大きなパワーを秘めています。太陽には乙女座でパワーアップした水星が重なり、さらに双子座の天王星と緊張の角度です。天王星は新たな技術革新をあらわします。国家や国家元首をあらわす太陽と、潜在的な大きな利権を争うような睨み合いは、すでに始まっています。