2024年1月26日 獅子座の満月
2024年1月26日は、獅子座で満月をむかえます。今回もさっそく、東京とワシントンDCの満月図を見ていきたいと思います。
まず、火星と水星が重なっており、これら二つの星と、天王星、月の遠地点リリスが作っている、地星座を結んでいる、三角形が目立ちます。さらに、火星と水星は、土星と木星に対して、小さな三角形を作っています。火星は武器や軍事をあらわし、水星は情報や通信をあらわします。大手メディアのみならず、SNSを含めた、個人が発信する情報まで、様々な媒体であらゆる種類の情報が、颯爽とする、二週間となりそうです。
水星、火星、天王星と協力体制を組むリリスは、MCに近いところで、天体をみおろしています。リリスは、秘められたセクシュアリティーを意味するので、今まで社会的に黙認されていた、女性の性的な権利が、あらためて社会的に注目される期間になります。
リリスの反対側には、土星が魚座にいて、木星と金星にも支えられています。秘められていた性的な問題が、広く社会的に制裁をうけるような構図になっています。
ジュノー、海王星、ベスタとセレスは、柔軟宮の星座で四角形を描いています。海王星は人々の夢や理想、ロマンをあらわし、ベスタは性に対する恐怖や抑圧、セレスは、養い育てることを意味し、家族関係や母性を象徴します。ジュノーは、パートナーシップを表すので、今まで、理想だと考えられていたような男性、女性、家族関係へのイメージが覆されそうな不安、迷いがおきやすく、人々の気持ちは揺れ動いていくでしょう。
芸能人のスキャンダル報道は加熱するし、それが単なるショービジネスの世界の出来事ではなくて、自分たちの内面にもある問題であると気づかされるようになってきます。古臭いフェミニストの言葉のようですが、個人的なことは政治的なことであるときづき、社会的な権利、性的な平等、個人の性的な自由、などをもとめる論調が強くなっていきます。
日本の満月図では、2ハウスの山羊座に星が集中しています。2ハウスは、国家の財政、税制などをあらわす、お金の部屋です。2ハウスの水瓶座で太陽と冥王星が重なって、5ハウス、牡牛座の木星と緊張の角度です。木星は司法や社会的な権威をもあらわすので、政府や政党のお金の使い方にも、より批判的になるでしょう。
続いて、アメリカの満月図もみてみます。
アメリカの満月図も、星座ごとの星の配置は日本と同じです時差があるので、ハウスが異なってきます。
まず、秘めた性をあらわす、リリスの存在がめだった星になっている配置は、アメリカも同じです。こちらは、リリスを反対側で牽制している土星が、国の最高権力をあわらす10ハウスにきています。セクシャリティーに関する問題は、国家権力をおびやかしかねないような状況です。
MCにもっとも近いところにいる星は、水瓶座の太陽、太陽は、国家元首、大統領をあらわします。次期大統領をみすえた、選挙戦がはじまってきているので、アメリカという国家の存在とそれをひきいるリーダーに、人々の意識がむかっていきます。
太陽は、司法をあらわす9ハウスにいます。太陽は冥王星と近い場所におり、12ハウスにいる木星と緊張の角度です。木星には、法律や権威と言う意味もあるので、国家元首へ司法や宗教的権威による圧力がよりいっそう強くなります。
お金を表す8ハウスには山羊座で、火星、金星、水星と、星が集中しています。重なっている火星と水星に対して、12ハウスにいる天王星が協調の関係です。新しい技術を積極的に採用しているような企業を中心に、経済は好調です。
満月図は、長くみても、次の新月まで、2月9日までの短い期間の世相をあらわします。1月11日の新月図の影響は、満月をすぎても有効です。新月から、2週間くらいしかたたないので、動きの遅い星たちの配置はかわりません。山羊座に集中していた星たちが、日本では、5ハウスから2ハウスへ、アメリカでは1ハウスから9ハウスへと、それぞれ居場所をかえました。その中で、木星が太陽と冥王星にたいして、緊張の角度をとっていたことが目立っていました。国家のリーダーに対する 批判が、ますます強まっていく、2週間となりそうです。
今回の満月図だけではないですが、今年は一年を通じて、リリスが目立った配置になっている星の動きが目立ちます。山羊座のピラミッド社会は、ある意味男性的な競争社会を基軸にした権威社会です。それに対して、水瓶座は、自由と平和をのぞみ、個人が主軸なフラットなシステムを構築しようとするおおらかな星座です。山羊座の権威社会を打破していくためには、リリスのような秘めた女性性が、なんらかの役割を果たしていくのかもしれません。