2025年7月11日 山羊座の満月
2025年7月11日に、山羊座で満月を迎えます。6月25日に新月をむかえてから、日経新聞がフェンタニエルの密輸を報じたり、日本に課せられるトランプ関税が25パーセントに引き上げられたり、少し不穏な雰囲気になってきました。一方、日経平均は再び4万円を超えて、謎の強さをみせています。この満月期間中には、7月20日には参院選があり、日本と言う国にとって、一つの転機になりそうな時期です。
日本の首都東京では、7月11日、早朝の5時37分頃に満月になります。25日の新月では、6ハウスのディセンダントの手前にあった太陽は、12ハウスまで移動しています。一方、山羊座の月は、この満月図でも6ハウスにあり、ディセンダントの近くには、冥王星があります。

フェンタニエルのような薬物をあらわすのは海王星ですが、海王星は新月図では、流通や物流をあらわす3ハウスにありました。まさか、中国から米国へ輸入される、フェンタニエルの物流の拠点が日本の名古屋にあった、しかもそれを最初に報じたのが、日経新聞であったいうことに少し驚きました。海王星は、満月図では9ハウスに移動しており、国際的な問題として、より詳しく調べられるような流れになっていきそうです。
冥王星は、契約のハウスである7ハウスにいます。トランプ関税は、日本にとっては、あまり大きな進歩は望めない状況です。国家をあらわす太陽は12ハウスに逃げるように影を潜め、国民をあらわす月は6ハウスです。6ハウスは、実務的な業務をあらわす場所なので、あとは国民の努力によって、なんとかして下さい、というような状況でしょう。
太陽は12ハウスにいますが、アセンダントは獅子座で、1ハウスには水星がいます。選挙期間中にもかかわらず、太陽があらわす国家の存在は全くさえない状況ですが、国民の意識は不思議と前向きです。日本という国をこれからどうしたいのか、というような話題に注目が集まりそうです。
選挙で与党をあらわす場所は11ハウスで、金星と天王星がいます。天王星と金星は、満月図では野党をあらわす4ハウスにいました。与党にとっては、思わぬところ、ちょっと奇妙な形で、金星の援護をえられそうです。選挙で与党が議席を減らしたとして、次に自民党が組む相手は、人々の想像を超えた、意外な政党かもしれません。
火星は、財政をあらわす2ハウスにいて、太陽と月に対して、協力的な角度をとっています。選挙を通じて、消費税やあらたな給付金など、お金の動きに関して、注目が集まりそうです。具体的なお金の問題を通じて、あらためて国の役割を考えるような流れになっていきます。
続いて、アメリカの満月図をみます。アメリカの首都、ワシントンDCでは、7月10日、夕方16時37分頃、満月を迎えます。
6月25日の新月図では、12ハウスと1ハウスに太陽と月、木星、水星がはいっており、この2つのハウスに星が集中していました。新月期間中の7月4日は、アメリカの建国記念日でもあり、建国を記念して、さらにアメリカのあらたな再生を促すような、力強い新月図でした。
満月図では、太陽と木星が8ハウス、月は2ハウスにあり、お金の動きが活発になりそうな星の配置です。太陽と月に協力的な角度をとっている火星は、MCの近くにいます。アメリカの金融市場は、トランプ関税によって暴落していから、現在まで順調に回復傾向にありますが、この流れが、変わっていきそうな雰囲気です。

双子座に入ったばかりの天王星は、ディセンダントの近くにいます。ディセンダントは、同盟国や敵国など、諸外国との関係性をあらわします。米国にとって、同盟国という範囲が、予期せぬ方向に変わっていきそうです。
選挙によって日本の政治がかわったり、日本に進駐している米兵が問題になったり、このような出来事も、アメリカからみれば、ディセンダントの天王星の働きが影響をうけます。契約を意味する7ハウスには金星もいるので、必ずしも米国にとって、悪い結果を意味するわけではありません。しかし、天王星が暗示していることは、常に米国主導で、諸外国との関係性が決められているわけではなく、この時期に決められることは、米国にとって、予期できないものになるということです。
今回の満月図では、日本でもアメリカでも、太陽と月の両方に角度をとっている、火星が重要な役割を果たしています。火星は、一月くらい前から、太陽とは協力的な角度をとっていました。満月を迎えることによって、太陽と反対側に月が移動し、月とも角度をとっているのが、今回の満月図です。今まで、国とは、国家とは何だったのか、漠然ととらえていた考え方を、国民一人一人が、自分自身も問題として自覚する、もっと身近な存在として国の役割を考える、そんな時期に差し掛かって来るのが、今回の満月です。