2025年6月11日 射手座の満月
2025年6月11日に、射手座で満月を迎えます。5月27日からの新月期間は、米不足と政府が備蓄した古古古米が、最も大きな話題だったように思いますが、どうでしょうか?
5月27日の日本の新月図では、穀物の生産高をあらわす5ハウスに、冥王星が入っていました。しかし、5ハウスに入っているのは冥王星だけで、星が集中していたのは9ハウスと7ハウスです。9ハウスも7ハウスも、海外をあらわすハウスであり、米不足の問題は、国内の農業だけではなさそうです。
実際に、アメリカのスーパーでは、令和6年産の日本のブランド米が、日本よりもはるかに安い手頃な値段で、売られているそうです。日本の美味しいお米を、海外の人に食べていただくのは、「日本の責任」というようなことを、石破首相は言っていましたが、一体全体、日本政府として、どのような「責任」をはたしたのが、説明していただきたいものです。そもそも、お米のブランド名さえ知らないような、海外の人に美味しい日本のお米を食べていただき、日本人は古古古米で我慢しろ、というのが日本政府の立場なら、なんとも末恐ろしい話です。
星の並びをそのまま解釈するのなら、冥王星の力を使って、日本の農業を破壊して再生したい圧力が、諸外国からかかっているのです。目先の米不足に翻弄することなく、俯瞰して、物事の本質を見極めるようにすることが重要です。
さて日本の首都東京では、6月11日の午後16時44分頃、満月を迎えます。今回の満月図では、冥王星は5ハウスから3ハウスへ、海王星と土星は7ハウスから4ハウスへ、天王星は9ハウスから7ハウスへ移ります。動きの速い月を除くと、今回の満月図で際立った働きをしているのは、火星です。火星はMCの近くの9ハウスにいて、牡牛座の天王星と緊張の角度です。火星は新月のときには12ハウスにいましたから、裏社会で舵をとっていた人物が、表舞台の目だった位置に姿をあらわす、といった感じでしょうか。

牡牛座の天王星は、7月7日に双子座に移動しますが、何か牡牛座があらわす物質社会や金融市場において、天王星牡牛座時代の締めくくりになるようなことが、あるかもしれません。
続いて、アメリカの満月図をみます。アメリカの首都ワシントンDCでは、午前3時44分ごろ、満月を迎えます。小三角形の頂点である、海王星と土星は12ハウス、天王星は1ハウス、そしてMCの最も近い10ハウスに、冥王星が配置されています。12ハウスなので、表のニュースで大々的に話題になるようなことはないですが、冥王星の監視のもと、着々と水面下で、世直しが進んでいくような流れです。

そして、太陽、木星、水星と、重要な星が2ハウスに入っています。2ハウスは財政をあらわすお金を象徴する場所なので、金融市場や、アメリカの金融政策において、ちょっとした衝撃が走るようなことが、あるかもしれません。
双子座の新月期間では、政府効率化省(DOGE)を設立し、連邦政府の太胆なリストラを推し進めていたイーロンマスク氏が退任、トランプ氏との不仲説も流れて、先行きがみえないような展開になりました。ただ、今までちょっと、アグレッシブに物事を進めすぎていた一面もあったので、逆に行政の動きが停滞したおかげで、金融市場が安定していた側面もあります。満月期間では、停滞していた政府の政策に、徐々に動き出すといった感じです。
今回の満月を迎えるとほぼ同時に、木星が双子座から蟹座に移動します。木星は、ほぼ一年で一つの星座を移動するので、木星の星座移動は、一年に一度だけ起こる、大きなイベントです。双子座の木星は、広く浅く、多くの情報を皆共有することで、人々は学びをえようとします。一方で、蟹座では、ごく親しい人たち間で、同じ価値観を共有することで、感情的な喜びを見いだすときです。
そして、満月を迎えてから10日後、6月21日に夏至を迎えます。夏至では、社会的な世相をあらわす外惑星、天王星、海王星、冥王星で形成される小三角形と、より個人の生活に影響を与える太陽、月、火星でつくられる小三角形が、完璧な形で調和します。社会的な大きな動きを、一人一人が自分自身の生活に直接的な影響を与える事象として、意識せざるをえなくなるようになるのが、夏至から約3か月間の大きな星の流れです。
この満月期間は、夏至からはじまる大きな社会的転換期を迎えるための序章となります。木星が蟹座に移動すると同時に、人々は自分と同じ価値観の人は誰か、ということをより意識して、より活発に活動し始めます。価値観の違いは、物事の優劣をあらわすわけではなく、ただ単に、感情的な好き嫌いの拠り所に、率直になることです。感情的な拠り所は、思考による判断よりもはるかに重要で、強い影響力を及ぼします。それを善悪で判断しない、ということが、これからの蟹座木星時代を、穏やかに過ごすための重要なポイントです。