2025年10月7日 天秤座の満月
2025年10月7日、天秤座で満月を迎えます。9月23日に秋分を迎えてから、日本では総裁選があり、アメリカでは多くの政府機関が閉鎖したりと、いろいろと盛沢山でした。日本もアメリカでも株価は堅調、物価が上がる一方で、日常生活は苦しくなっているのですが、誰が買っているのだろうか、というちょっと不思議な雰囲気です。
それでも、日本の秋分図では、アセンダントに金星がのっていました。困ったときの女性頼みという感じで、総裁選では高市氏が選ばれました。自民党が崩壊しそうなタイミングで、なんとか踏ん張ったという感じです。
日本の首都、東京では、10月7日 午後12時48分に満月を迎えます。新月のとき乙女座の29度にあった太陽は、天秤座の14度まで進んでいます。新月のときには、カイトの軸に太陽と月が配置されていましたが、カイトの軸から、丁度30度進行しました。

国会や政党を表す11ハウスには星が入っておらず、MCの近くには火星がいます。日本にとって、初めての女性総理なので、もう少し盛り上がりたいところですが、そんなに甘くはないようです。海王星と土星は2ハウスと3ハウスの境界線で、メディアの風当たりは想定以上に厳しそうです。さらに、社会的なプレッシャーや課題も山積みで、お祝いムードという感じではないかもしれません。
一方、木星は7ハウスで、金星と土星、木星と協力的な角度です。日本で初の女性総理に対して、海外からの期待はまずまず、お祝いのメッセージもいつも以上に集まりそうです。さらに、乙女座の金星は、金融市場をあらわす8ハウスにいて、マーケットは新しい総裁を歓迎しています。前回の新月から、日本株は上昇し続けていますが、新しい総裁を祝うご祝辞相場として、この上昇は、もうしばらく続きそうです。
続いてアメリカの満月図をみます。アメリカの首都ワシントンDCでは、10月6日、夜遅く、23時48分に満月を迎えます。アメリカでは、秋分を迎えてから、国内では、議会では繋ぎ予算がとおらず、政府機関が閉鎖されて、外交ではガザとイスラエルの和平交渉が大詰め、と話題が盛りだくさんでした。今回の満月でも、新月図ではカイトの頂点であった、土星と海王星が、MCの近くに陣取るという、なかなかパンチの効いた配置です。

今回の政府機関の封鎖は、連邦職員の大胆なリストラとセットになっているのではないかと、噂されていますが、単なる一時的な閉鎖に終わらず、かなり大きな影響を与えそうです。雇用をあらわす6ハウスには星は入っていませんが、政府による雇用統計のデータを発表されない間に、じわじわと仕事の機会が奪われそうです。6ハウスは、医療を表す場所でもあるので、低所得者の医療保険が焦点となっている考え方の相違は、なかなか解決しないかもしないでしょう。
それでも豊かさと発展をあらわす木星は、1ハウスです。連邦政府の閉鎖という大きな出来事にもかかわらず、国民は楽観的です。民主党か共和党かという、どの政党を支持するかで考え方は変わってくるかもしれませんが、今のところ、国民の支持はかなり手堅いようです。
金融市場をあらわす8ハウスと、アメリカの財政をあらわす2ハウスには星は入っていません。新月を迎えてから、アメリカ市場も順調に上がっていましたが、さすがに息切れしそうな感じです。前トランプ政権のときには、メキシコの国境沿いの壁の建設をめぐって、議会が対立し、政府の閉鎖は35日間にも及びましたが、今回の閉鎖はその記録を更新しそうです。それでも、閉鎖された状態が平常化してしまいそうなので、ちょっと不気味な感じがします。
今回の満月図は、木星が蟹座、土星が魚座、火星と水星が蠍座にあり、感情をあらわす水星座の存在が地味に目立ちます。これら、水星座にいる天体は、火星と水星が進路を進めることによって、次の新月図では、かなり正確な正三角形を描き、しっかりとした調和の配置をとるようになります。
感情をあらわす水星座が強くなると、人々は他者との対立を好まず、目立った争いや議論の応酬をすることはありませんが、自分自身と同じ価値観を持つ人、同じ利害関係を共有する仲間と、自然と協調するようになります。この満月期間は、社会が大きく動き、インパクトがあるイベントが続くかもしれませんが、それをどのように受け止めるのか、自分自身の価値観を見つめなおすのには、最適な期間です。この満月期間中に感じたこと、新たに知ったこと、決意したことは、今年の後半から来年にかけての運気に、しっかりと繋がっていくはずです。