西洋占星術

2025年1月14日 蟹座の満月

2025年の新年は、お天気にも恵まれて、とても穏やかなお正月でした。今年は、三が日が水曜日から金曜日となっていたので、曜日の並びもよく、いつもよりもゆっくりと過ごせたのではないでしょうか。12月31日の新月図では、5ハウスに木星が入っていたので、楽しい話題も多かったと思います。

東京では、1月14日の7時27分ごろ、満月を迎えます。偶然ですが、満月になる時刻が、昨年末の12月31日の新月と同じです。ハウスの配置がほぼ同じになるので、新月からの満月までの星の動きが、わかりやすいチャートになっています。

新月から、太陽は山羊座の9度から23度に移動しています。そして、アセンダントとディセンダントは、20度ほど、MCとICは14度ほど移動しています。今回の満月図の特徴は、アセンダントに冥王星、ICには天王星がのり、感受点と動きの遅い外惑星が接近していることです。さすがに冥王星と天王星と、とても影響力が大きい外惑星を考慮すると、何かびっくりすることがおきても、不思議でない配置です。気候変動や交通の乱れなどは、とくに注意が必要です。

金星は魚座、火星は蟹座へと星座を移動しているので、より水星座の影響が強くなっています。とくに、火星は月と接近して、より家族や近しい人との絆を意識する配置になっています。しかし、その一方で、金星は土星と接近して、家や家庭をあらわす4ハウスにいる木星と緊張の角度です。過度な贅沢には、牽制球が飛んでくるような配置で、質素で素朴な生活でも、精神的な豊かさを、改めて考えさせられる体験をしそうです。

天王星は火星と太陽に対して、調停の角度をとり、同様に海王星も太陽と火星に対して調停の角度をとっています。二つの直角三角形が組み合わさって、台形を描く、クレイドルという複合アスペクトで、困難があっても、外惑星の力によって、調整する能力が高まり、思わぬ助けを得ることができることを示唆しています。

新月図と同様に、国の財政をあらわす2ハウスに、星が集中しています。食料品や燃料費の値段も高くなっているのに加えて、社会保障費の負担も上昇する一方で、2025年の始まりは、あまり明るいニュースはないかもしれません。それでも、人々の気持ちは前向きです。近しい人とのつながりを実感しながら、なんとか頑張っていこうという気概があります。

続いて、アメリカの満月図をみます。アメリカでは、1月13日、午後17時27分に満月をむかえます。1月20日には、トランプ大統領の就任式をひかえているので、とても重要な満月期間です。

アセンダントの近くには月と火星、ディセンダントの近くに、太陽と冥王星がいる、というとても強い配置です。この配置だと、果たして、就任式は無事に行われるのだろうかと、不安になるようなチャートですが、これらの星に対して、海王星と天王星が調停の角度をとっているのが、大きな特徴です。不安材料をあげつらえば、いくらでもリストアップできる、という状況かもしれませんが、海王星と天王星も援助によって、なんとか乗り越えられそうです。

火星と土星から、牽制球をうけながらも、天王星と木星は議会と政党のハウスである11ハウスにいるので、通常ではありえないような事態を乗り越えつつも、大きな変革の時期を迎えて、新しく刷新されそうな気配があります。国民をあらわす月が、アセンダントの近くにあることも、人気のある新大統領を後押ししそうです。

日本とアメリカの東海岸では、昼と夜の時間帯がほぼ真逆になるので、日本の満月図では、下半分の1ハウスから6ハウスに、アメリカの満月図では上半分の7ハウスから12ハウスに、天体が集中しています。この傾向は、日本とアメリカの全ての月相図と四季図に共通した特徴ですが、今回の満月図は、感受点に配置されている天体が多く、その傾向がはっきりと読み取れるチャートになっています。

1ハウスから6ハウスまでは、私生活を表し、7ハウスから12ハウスまでは、公的で社会的な出来事を象徴します。政治的な大きな変革をむかえるアメリカに対して、日常的なやりくりに終われる日本、そんな満月期間です。

山羊座の新月期間と、その中間にある蟹座の満月期間は、2025年というよりも、2024年の終わりというべき時期で、2025年というべき、新たな年は、水瓶座の新月である1月29日から本格的に始まります。今年はとくに、冥王星が山羊座から水瓶座に動いてから最初の水瓶座の新月になるので、その傾向が顕著にあらわれます。1月29日までは、昨年、やり損ねたこと、今年から挑戦したいことなどをリストアップして、実質的な計画をたてていくのに、最適な期間です。

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