2023年 日本の冬至図を読む
2023年 の冬至は、日本時間で、12月22日の午後12時26分です。冬至の時刻の東京のホロスコープは、次の春分までの3か月間、日本の状況を読み解くための重要なチャートです。さっそく、見てみたいと思います。
まずハウスごとの惑星の配置をみると、1ハウスと9ハウスに星が集中しているのがわかります。1ハウスには、国家の主権者、つまり国民を表しますが、ここに民衆をあらわす月が、繁栄と発展を象徴する木星と重なっているのが、とても印象深いチャートです。今年のクリスマスから、お正月にかけては、ゆっくりと楽しい時間を過ごすことができそうです。ただし、ここに小惑星のキローンがかなり近づいているのは、少々不気味な感じです。木星とキローンは、どちらも、逆行中です。キローンは、預言、教師、芸術、医療などを意味し、年長者や知識や経験のある人を象徴します。民衆は過去におきた出来事をふりかえりつつ、将来に関して、幾何の不安な気持ちを抱きつつも、木星の援護をうけながら、なんとか、楽観的な気分を保持しているという感じです。
次に惑星が多いのが、9ハウスです。9ハウスは、宗教や司法、正規の高等教育をうけた学際的な権威などを表します。ここに、国家を表す太陽が入っているのが、とても重要です。太陽は逆行中の水星と重なっています。マイナンバーカードなど、公共領域におけるIT関係の問題は、もう少し続きそうです。9ハウスには、軍事を表す火星が、しかも射手座に入っているので、防衛費のさらなる増大はありそうです。9ハウスに入っている火星は、12ハウスの海王星と困難を表す角度です。海王星は、目に見えないものを全般、薬品などの液体、石油やガスなどエネルギーを表します。さらに12ハウスは、裏社会、テロ、陰謀の部屋でもあります。火星は武器や軍隊を意味するので、かなり不気味です。目に見えない戦争が、裏社会では進行中で、日本の行政に影響を与える権威機関に、困難をもたらしているようです。
太陽と月の角度は、安定を表すトラインなので、民衆の国家への信頼は厚いです。自民党の岸田政権に対する支持率は、下がる一方ですが、議会や政党を超えた、もっと大きな枠組みで、日本という国への国民からの信頼はゆらぎません。9ハウスに対する信頼感なので、もっと権威的なもの、学際的なもの、司法に対する信頼感です。同時に、減税や補助金への、国から、民主への保護も少しは期待できるかもしれません。
もう一つ、大きなポイントになっているのは、太陽と月を挟む形で、土星がそれぞれを調停する、調和の角度をとっていることです。この、土星の役割があるからこそ、民衆と国家が、強い信頼感で結ばれているといってもいいくらいです。土星は、11ハウスに在室し、魚座に入ったばかりのところで、国家と民衆を見守っています。11ハウスが表しているのは、議会、政党なので、自民党や野党にとっても、厳しい3か月になりそうです。自民党の政治資金にかかわる問題は、今後他の派閥などのも及んで、厳しくしくなりそうです。魚座は、宗教、芸能を象徴します。政党と宗教との結びつきには、さらなる厳しいメスが入るかもしれません。
その他の惑星としては、10ハウスの冥王星が、1ハウスの木星と月に対して、障害や困難を表す角度をとっています。10ハウスは、政府機関や政府関係の最高権力を象徴します。政党や議会でもなく、司法でもない、政府関係の最高機関、って何だかわかりませんが、ともかく、「最高権力」です。おそらく、総理大臣ではないでしょう (笑)。冥王星は、山羊座からまさに、水瓶座へ移行しようとしているところですが、「最高権力」である冥王星が、民衆をあらわす月に、不気味な眼差しを送っています。
また、天王星は1ハウスで、牡牛座に在室し、7ハウス蠍座に入っている金星と緊張の角度をとっています。牡牛座も金星も金融を表し、7ハウスは国家間のパートナー、日本であればアメリカを表します。日本の金利政策をめぐって、ピリピリとした状況が続き、ドルと円の為替も神経質に動きそうです。円高に大きくふれるとか、円安に大きくふれるとか、どちらに動くかはわかりませんが、政府の政策を伺いながら、上がったり下がったりする感じです。金融や経済を表す場所は、2ハウスと8ハウスなのですが、ここに大きな星は何もはいっていないでの、良くも悪くも、これから3か月の間、経済状況に、大きな動きはないでしょう。
今年の冬至図では、土星が調停する、月を表す国民と、太陽を表す国家が大きな一つのポイントになりそうです。土星は2023年の3月から、水瓶座から魚座に入室して、2025年の5月まで、魚座に滞在します。その後、一度逆行して魚座にもどってから、2026年の2月に牡羊座に入室します。
土星の運行 魚座から牡羊座入り
- 2023/03/07 魚座
土星が水瓶座から魚座に移動した直後、2023年3月18日に、BBCがジャニーズ事務所の問題に報じて、日本の芸能ニュースの流れが大きく変わりました。魚座の支配星は海王星で、芸能界やエンターテインメントを表す場所です。また魚座は、黄道を一周する12星座の最後の星座であり、物事をリセットするという意味もあります。
ジャニーズ事務所は、日本の芸能界のピラミッド型縦社会を象徴する存在です。今後、来年の1月21日は、冥王星が山羊座から水瓶座に一度入室するので、年明け早々にも、またさらに動きがあるかもしれません。冬至図では、エンターテインメントを表す5ハウスには、星が何も入ってなかったので、残念ながら、今後3か月間は、明るいニュースはないと思います。